CELLレグザエンジンの思想を継承し、“CEVO（CELL EVOLUTION）”と名づけられた東芝の独自開発による映像エンジン。「レグザエンジンCEVO Duo」は、レグザエンジンCEVOのメインLSIを2基搭載し、従来のレグザエンジンの約6.8倍^*の高速演算処理能力を獲得。先進の「3D超解像技術」「3次元フレーム 超解像技術」を制御し、さらなる映像美を実現しました。また画質のみならず、録画やエンターテインメントの機能向上にも貢献。並外れた処理能力によって、先進機能を搭載した〈レグザ〉のパフォーマンスを余すところなく引き出します。

* コンピュータの性能指標のひとつであるMIPSによる比較。

複数フレーム（前フレーム/表示フレーム/後フレーム）を用いた超解像技術を実現。映像本来の美しさを忠実に再現する緻密な映像美を完成させました。さらに欠落した色情報を4倍復元する色超解像処理^*にも対応。色の境目の解像度を向上させ、鮮やかな色彩がより際立つ映像を再現します。

* 色超解像技術は地上・BS・110度CSデジタル放送、DLNA®経由の映像視聴に対応しています。外部入力端子からの映像視聴の場合は、480i・pのみ対応となります。

色再現性と動画応答性、さらにコントラストを向上させたIPSパネルを採用。レグザエンジンCEVO Duoが精密に制御する美しい高画質映像を余すところなく映し出します。

IPSパネルは、LEDバックライト専用カラーフィルターを採用。さらにLED光源には新開発の蛍光体を採用し、HDTV向け色空間標準規格（ITU-R BT.709）の99%におよぶ色再現性を実現しました。

パネル内部にスリット状の光の通り道を設けた導光板を採用。画面の左右に配置されたLEDバックライトからの光の拡散を抑えることできめ細かなスキャニングを行い、スムーズな動画再生を実現します。

光漏れする分子の数量を低減し、引き締まった黒を実現

液晶分子の配向を制御し、光漏れする分子（傾きの大きな分子）の数量を低減。高いコントラストによる、引き締まった黒を実現しました。

ディスプレイの画面を16分割し、画面の両サイドに配置したLEDバックライトをエリアコントロールすることで、メリハリのあるコントラスト豊かな映像描写を実現。鮮烈な輝きを放つ白と深い闇を映す黒をくっきりと再現します。

通常毎秒60コマの映像を4倍の240コマに増やし、エリア分割によるバックライト制御（スキャン機能）で映像の残像を低減。レグザエンジンCEVO Duoの働きにより、前後のフレームから動きを予測して高精度に新たな映像を生成し、スポーツなど躍動感のあるシーンもクリアに再現します。

地上・BS・110度CSデジタル放送において、色の濁りを感じさせる原因であるブロックノイズやモスキートノイズを抑制します。超解像処理済みのデジタル映像のエッジ部・平坦部の詳細な特徴を検出し、隣接する平坦部のノイズを除去することで、テクスチャー部は鮮明なままノイズを効果的に取り除くことができるため、今までにないクリアな発色を実現します。

※地上・BS・110度CSデジタル放送に対してのみ動作します。

画素数がフルHD（1920×1080）に満たない3D映像に対し、画素を復元する映像処理を実施。「自己合同性型」処理によるエッジ部の映像復元で、立体感の際立つ迫力の3D映像を再現します。

※自己合同性型処理は、1080p・iの映像処理信号に対しては適用されません。

右目用映像と左目用映像に対して、動き推定・動き補正回路で前後のフレームから補間映像を作り出し表示します。なめらかな映像描写が可能になりました。

※3Dフレーム補間はフレームシーケンシャル方式の1080p/24p入力映像にのみ有効です。

左右の映像を交互に表示する際、残像を打ち消すために、液晶の応答特性・バックライトの点灯タイミング・光の拡がりを考慮して、液晶分子の応答速度を制御。クリアな3D映像を再現します。

視聴環境と映像信号をつねに検知し、3D映像に対して最適な画質に自動調整。レグザ3Dグラス越しで変化する明るさや色味に対して、バックライトおよびホワイトバランスの調整や、256階調の16ビットガンマテーブルと3Dカラーマネジメントによる色再現を行うことで、3D画質の最適化を図ります。さらに、画面の映像信号をリアルタイムに検知し最適な明るさで映し出すことで、今まで余分に消費していた電力の効果的な削減を達成。映像品質の追求が環境品質の向上につながり、エコへの貢献も果たしています。

東芝独自の3D映像変換アルゴリズムにより、2D映像を自然で美しい3D映像にリアルタイムで変換。映像の「構図」に加えて「色」情報から奥行きを算出し、さまざまなシーンの3D映像化を実現します。