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新集計:作品固有ファン層分布グラフについて

2017/8/10 更新

作品固有ファン層分布の集計の考え方

2017年冬 大人アニメ集計」「2017年春 大人アニメ集計」から、各作品間の関係性を表す集計グラフを、「ライブ率と再生率の関係」から「作品固有ファン層分布(本作品固有のファン層)」に変更しました。

このグラフは、各作品のファンの重なり具合を調べ、特徴的な重なりがある作品をリフト値の大小で表したものです。この集計におけるリフト値は、集計対象全体に占める特定作品①のファンの割合X、別の作品②のファンに占める特定作品①のファンの割合Yとしたとき、Y÷Xとしています。

集合の関係を図示すると、以下のようになります。

A集合
レグザ視聴データの関東全体約15万台。
B集合
A集合から大人アニメ全40作品について、各作品の最後の4話のうち3話以上を各話数について番組の50%以上ライブや再生で見ている機器(ファン)を抽出した約2万台。
C集合
B集合から、40作品それぞれの作品を見ている機器の集合です。結果的に、各作品の親番組(B集合の番組)は100%の視聴となり、他の番組はその内数となります。
「2017年冬 大人アニメ集計」の「3月のライオン」を例にすると、「3月のライオン」のC集合内では、同番組の接触率(B集合に占める、C集合の割合)は100%(「3月のライオン」ファンに占める「3月のライオン」ファンの割合は当然100%)、「昭和元禄落語心中」は22%くらい(「3月のライオン」ファンの約22%が「昭和〜」ファンでもある)という結果になっています。

 

「作品固有ファン層分布(本作品固有のファン層)」グラフの見方

基本的に、リフト値(縦軸)が上に行くほど、この作品のファンと親和性が高く、右に行くほど見ている機器≒人が多い作品ですので、上かつ右にいるほど対象作品固有のファン作品です。

横軸:C集合内の接触率
C集合内でどれくらいの比率の機器で見られていたかを示し、右に行くほど多くの機器が見ています。
縦軸:C集合のD集合に対するリフト値
集合内の特定番組が、B集合(大人アニメファン全体)と比較してどれほど多いかの比率を示しています。なお、見ている機器が少ない番組(左側 )はリフト値が高くなりやすい性質があるため、「5.0% または一桁しか見ている機器がないもの」(点線より左側)にある作品は誤差が大きいため検討対象外としています。
円の大きさ:B集合の接触率
円が大きいほど、全体として視聴されています。

以下の「3月のライオン」のグラフを見てみると、上かつ右にある作品は「昭和元禄落語心中」(リフト値約1.65)、下かつ左(点線より右)にある作品は、例えば「小林さんちのメイドドラゴン」(リフト値約0.65)です。言い換えると、「3月のライオン」ファンは、「昭和元禄落語心中」を全体と比べて1.65倍多く見ており、一方で「小林さんちのメイドドラゴン」は全体と比べて0.65倍、つまり約半分しか見ていないことを表しています。

 

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